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(新幹線の)二号車の扉が開いた。威勢の良い溜め息とでもいうような、噴射音が響く。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル ページ位置:51% 作品を確認(amazon)
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電車・汽車
扉(門・窓)の開閉
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前後の文章を含んだ引用
......奔流が止んだ途端、気持ちが切り替わった。頭の中の濁りが消え、思考や逡巡もなく、体が動く。先ほどとは打って変わり、視界が広くなる。 後ろへ向かっていく七尾の前で、二号車の扉が開いた。威勢の良い溜め息とでもいうような、噴射音が響く。座席がすべて進行方向を、七尾の入ってきたほうを向いている。 通路を進んだ。 右側、二人掛けの座席の中に眠っている男が見えた。髪や眉毛に白髪のまじった中年の男だが......
単語の意味
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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機関車が、真っ黒な大きな獣のよう
久米 正雄 / 学生時代 amazon
マッチ箱のように小さい電車
阿刀田 高 / 蒼空「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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扉(門・窓)がひらく・閉じるの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
バタンと戸がしまるたかい音が聞えた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
重い扉を未練気もなくピッタリと閉めた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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新幹線が揺れる。暴れる風を必死に抱えて、走っているような雰囲気がある。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
オープンカーだから、速度を出した分だけ頭上に乱気流を感じる。空気を裂くノイズが、自転車で走る時とは比べ物にならなかった。それが心地良い。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
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工場の一隅(いちぐう)の、鳩の巣のように出来ている吊り二階
宮地嘉六 / 煤煙の臭い
早春から初夏にかけて、その庭に花が絶えぬ。柿の裸木に若い芽が燃えたち、若葉が新緑となってゆく経過が、書斎の窓いっぱいに見てとれる。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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