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よくできた映画というのは残響の尾を長々と引くもの
池澤 夏樹 / シネ・シティー鳥瞰図 作品を確認(amazon)
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単語の意味
残響(ざんきょう)
残響・・・音が鳴り終わった後も、室内の壁などの反射によって、しばらく聞こえる音。鐘を打ち終えたあとも残って響く音。
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悪くない映画だったが途中で何度も考え事をしたので映画の筋がずたずたに分断されてしまった。《…略…》映画のエンドマークが出ると、僕は殆んど筋のわからないまま席を立って外に出た。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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(ビリー・ワイルダー監督、お熱い夜をあなたに)画面の層が厚く、一つ一つのショットが、すべて映画の〔本道〕にのっている。いまどきの、大きな画面がやたらにゆれたり、クローズ・アップの濫用によって見物をやたらに混乱させる生理的な不快感がまったくないので、二時間半の長尺がいささかも疲れぬ。ユーモアとペイソスと、それよりも大きな主題が丹念に、流麗に積重ねられた一齣一齣から生れ、波紋のようなひろがりを見せて来る
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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