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誰にもきこえないように泣いた。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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泣く・涙を流す
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前後の文章を含んだ引用
......が私には不安なのだ。私の書きかけの詩の原稿がくしゃくしゃにまるめられて部屋のすみに放ってある。私はそれを拾ってしわをのばしているうちに、何とも切なくなってきて、誰にもきこえないように泣いた。どうしたらいいのか自分でもわからない。母は息をころしたように台所の七輪のそばにうずくまっている。泣くだけ泣くと、すぐからりと気持ちが晴れて、私はもうどうでもいい......
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泣く・涙を流すの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
伯母はずっと泣いていたが、一度も涙を拭おうとしなかった。
小川 洋子 / 一つの歌を分け合う「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
私は沈黙って泣いていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
降り積んだ雪を摘まんで、手のひらで擦 り合わせて、指に粘りついた飯粒を落とした。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
『理穂、来て』 文字が言葉になって、美咲の声となって、頭に響く。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
彼と抱き合う度、私は言葉でない言葉を知った。親でもない自分でもない他人と近くにいることの不思議を思った。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
満員の公会堂が震えるような拍手が起った。
向田邦子 / だらだら坂「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
「泣く」カテゴリからランダム5
小娘のようにたわいもなく泣きつづけていた。
有島武郎 / 或る女
涙を感動の物差しとして誰かに示す
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
虫のようにしくしく、長いこと泣いていましたよ。
梅崎 春生 / 桜島 amazon
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