漠然とした不安として胸に巣食った
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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不安になる
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......もしれない。幼い頃、父は蒸発したのだと泣き腫らした目の母に聞かされた。蒸発という言葉がひどく恐ろしいものに感じられた。呑み込むことも消化することもできず、それは漠然とした不安として胸に巣食った。どこでどうしているかも知れない。生きているのか死んでいるのかすらわからない。なぜ父は家を出たのか。母に聞くのは躊躇われた。家には父の写真一枚なかった。戦争で父......
単語の意味
胸(むね)
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諦めがつくはずはなく、いくらでもそれは苦痛を増していく
梶井基次郎 / のんきな患者
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麻痺 したような鈍い不安が胸に 澱んでいる。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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疑いが、蛇のように私の胸の中で頭をもたげた。
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刺すような疑惑が胸の底に蟠(わだかま)る
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