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悲しい祈りは、悲しい詩のように暗く湿った和室に響いた。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
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祈る・願う
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......される人。現実に、今。世界は広いの。少しでも、止めてくれるといいのに。少しでもへるといいのに。私たちみたいな、生きてくのがつらい子がすこしでもへるようにね。」 悲しい祈りは、悲しい詩のように暗く湿った和室に響いた。私は半分眠りながら、 でも、あの暗い参道も朝になればにぎわい、大勢の人がやってきて、店も全部開いて、寺もばーんと門を開いて、とにかくまったくちがう顔になる。どっ......
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祈る・願うの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
わたしはずっと天使のようにいちずに願い続けている。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
君の上にも確かに、正しく、力強く、永久の春がほほえめよかし‥‥僕はただそう心から祈る。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
心から祈った。正確な祈りの言葉こそ持たなかったけれど、彼の心はかたちのない祈りを宙に紡ぎ出していた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
戦雲が地平線に重くたれ込めようとも、平和の天使の翼がこれらを吹き払ってくれることを信じよう。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
祈りは歯をかたく閉じた病人の口から水がこぼれるように、 空疎 に唇をかすめただけだった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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頭の発達が幼稚
夏目漱石 / 吾輩は猫である
ロンドンの裏街に漂う濃霧のようなものが、右脳と左脳の間にたなびいている
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
「ウチは全国紙じゃないんだ。二十人以上出せば他の取材に手が回らなくなる」 「二十五人。ならば調達できますか」 すぐさま中間を取った。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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