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自分の弱さを、出来合いの板で次々に間に合わせの補強をしてごまかしていくうちに、つぎはぎの自我が形成されてしまったのかもしれない。ノイローゼは、彼女の生命力の叫びだったのだ。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:3% 作品を確認(amazon)
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つよがる・つよがり
心の病気(ノイローゼ)
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前後の文章を含んだ引用
......男の妄想を女の形にしたみたいな状態になっていた。いくら芸能人でもそんなふうにならないひとはいくらでもいるのだから、真由はもともと向いていなかったのだろうと思う。自分の弱さを、出来合いの板で次々に間に合わせの補強をしてごまかしていくうちに、つぎはぎの自我が形成されてしまったのかもしれない。ノイローゼは、彼女の生命力の叫びだったのだ。 だから引退後の真由が男友達をすっかり整理して突然、竜一郎と暮らしはじめた時、真由は人生を白紙からやりなおすつもりになったんだな、と私は思った。 竜一郎は作家で......
単語の意味
叫ぶ・号ぶ(さけぶ)
叫ぶ・号ぶ・・・1.何かを訴えるために、大きな声を出す。大声を発する。大声で言う。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
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(PTSD)雷鳴をテロの爆発と聞き違え、見つめられることを脅迫されているかのように錯覚してしまう、こんな滑稽な、馬鹿げた自分
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
(PTSD)バグダッドでの生活にからだが適応しすぎてしまっていたから。パリに戻ってからも日常生活に復帰できなくて、
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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(アル中患者が、)シラフでいることはおれにとって異様な体験なのだ。すがるもの、杖とするものがない不安。おれは重度の近視なのでわかるのだが、この不安な感じは、極度の近視の人間がメガネを失くしてしまったときのあせりによく似ている。メガネを探さねばならないのに、メガネがないからうまく探せない。入り組んで出口のない不安だ。アルコールが抜けたときのこの心もとなさは、メガネを失くした不安を何十倍か強烈にした感じだ。おれはずっと酩酊がもたらす、膜を一枚かぶったような非現実の中で暮らしてきた。酔いがもたらす「鈍さ」が現実をやわらげていたのだ。それがいま、尖端恐怖症の人間に突きつけられたエンピツの先にも似た、裸で生の世界が鋭角的に迫ってくる。メガネを失くしたのとは逆で、くっきりと鮮明な現実が、アル中の濁った五感を威圧するのだ。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
傷の癒り方まで、獣のように快調だった。
田村 泰次郎 / 肉体の門 amazon
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