(砂煙と硝煙が、濛々とたちこめる中に、)太陽は光沢をなくした銅の金盥のような鈍い妖しい色
八幡良一 / 犬千代奮戦
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太陽
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単語の意味
立ち込める・立ち籠める(たちこめる)
濛濛・朦朦・濛々・朦々(もうもう)
銅(どう)
立ち込める・立ち籠める・・・煙や霧などの気体が、あたり一面を覆う。
濛濛・朦朦・濛々・朦々・・・煙・霧・ほこりなどが、視界が悪くなるほど立ちこめるさま。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
銅・・・金属元素のひとつ。元素記号Cu、原子番号29。赤っぽい金属。叩いたり引っ張ったりすることで、壊れず形を変え、熱と電気をよく通す。湿った空気中で酸化し、緑青色に変化する。電線や貨幣、銅製器具などの素材になる。あるいは青銅や黄銅などの合金にして使用される。
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太陽の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
暗い空に一際黒く、 黒 耀 石 のように、黒い太陽が輝いていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
太陽が、まるで焼いた銅のような怪しい赤黒色に鈍って見える。
相馬 泰三 / 六月 amazon
熟れた杏のような太陽が山の端にかかる
獅子 文六 / てんやわんや amazon
灼熱する太陽がかれの背後から強姦者のようにおそいかかる
大江 健三郎 / われらの時代 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
ぼくの前には底の知れない闇がひろがり、背後には淡い光の世界があった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
重く垂れ込めた雲の裂け目から夕焼けが滲んで見える
池波正太郎 / 剣客商売 amazon
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