素直に咲く花のように如才なく、微笑を湛 えていた。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:88% 作品を確認(青空文庫)
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微笑み・薄笑い
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前後の文章を含んだ引用
......穏当な事務家風であった。しかし、神経質に人の気を兼ねて、好意を無にすまいと極度に気遣いするところは、世俗に臆病 な芸術家らしいところがあった。若夫人はわきに添って素直に咲く花のように如才なく、微笑を湛 えていた。 ホテルから早速案内した銀座の日本料理屋では、畳に切り込んであるオトシに西洋人夫妻と逸作は足を突込み、かの女一人だけ足を後へ曲げて坐 って、オトシの上の食台に向っ......
単語の意味
湛える(たたえる)
如才ない(じょさいない)
湛える・・・水などの液体をいっぱいに満たす。気持ちを顔に表す。
如才ない・・・気が利いていて完璧である。気配りが細やかで、不十分な点が無い。抜け目がない。
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