横顔を向けて客と相対しているから例の平坦な部分は半分かくれて見えぬが、その代り鼻の在所 が判然しない。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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平たい顔・薄い顔
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前後の文章を含んだ引用
......一人の来客との御話 最中 である。生憎 鼻子夫人の鼻がこっちを向いて池越しに吾輩の額の上を正面から睨 め付けている。鼻に睨まれたのは生れて今日が始めてである。金田君は幸い横顔を向けて客と相対しているから例の平坦な部分は半分かくれて見えぬが、その代り鼻の在所 が判然しない。ただ胡麻塩 色の口髯 が好い加減な所から乱雑に茂生 しているので、あの上に孔 が二つあるはずだと結論だけは苦もなく出来る。春風 もああ云う滑 かな顔ばかり吹いていたら定めて......
単語の意味
横顔(よこがお)
横顔・・・横向きの顔。横から見た顔。
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夏目漱石 / 吾輩は猫である
横顔を向けて客と相対しているから例の平坦な部分は半分かくれて見えぬが、その代り鼻の在所 が判然しない。
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思いがけぬ横顔の美しさに、祐次は 嫉妬 を感じた。男のせいだとは思いたくない。春が来れば、女はみな美しくなる。
浅田次郎 / オリヲン座からの招待状「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
(顔が)蠟のように真白くなっている。初めてみた人間の内臓の生々しい模様に貧血を起したものらしい
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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