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四月、働きはじめた僕たちは、「社会」と呼ばれる砂漠の厳しい環境に、予想以上の苦労を強いられる。砂漠はからからに乾いていて、愚痴や嫌味、諦観や嘆息でまみれ、僕たちはそこで毎日必死にもがき、乗り切り、そして、そのうちその場所にも馴染んでいくに違いない。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 ページ位置:98% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......に気づいた。「どうかした?」 照れ臭さを誤魔化すために、後ろからついてくる友人たちを振り返ったが、その直後、ある予感に襲われた。卒業してからの僕たちのことだ。 四月、働きはじめた僕たちは、「社会」と呼ばれる砂漠の厳しい環境に、予想以上の苦労を強いられる。砂漠はからからに乾いていて、愚痴や嫌味、諦観や嘆息でまみれ、僕たちはそこで毎日必死にもがき、乗り切り、そして、そのうちその場所にも馴染んでいくに違いない。 鳥井たちとは最初のうちこそ、定期的に連絡を取るけれど、だんだんと自分たちの抱える仕事や生活に手一杯で、次第に音信不通になるだろう。 僕は、遠距離で交際を継続す......
単語の意味
嘆息(たんそく)
馴染む(なじむ)
嫌味(いやみ)
厳めしい・厳しい(いかめしい)
嘆息・歎息(たんそく)
嘆息・・・落ち込んだり嘆いたりして出るため息。また、そのため息をつくこと。
馴染む・・・慣れる。慣れて違和感がなくなる。いい感じに調和する。すっかり親しみを感じるようになる。
嫌味・・・人を不快にさせる言葉やしぐさ。皮肉。嫌がらせ。
厳めしい・厳しい・・・雰囲気が立派すぎて、威圧感さえ感じる。甘えや妥協など許されない感じで、近寄りにくい。
嘆息・歎息・・・嘆・歎(なげ)いてため息をつくこと。悲しんだりガッカリして、ため息をつくこと。また、そのため息。甚だしくなげくこと。
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