TOP > 人物表現 > 表情・顔に表れた気持ち > 愛想笑い・作り笑顔
空疎な微笑を片頬 に装飾する
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:32% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
愛想笑い・作り笑顔
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......しては、飲みものの硝子 の縁に薄く口を触れさしていた。折角、口が綻 びかけていたジュジュも、仲間の一人に入り混ってしまうと、通り一遍の遊び女になってしまって、ただ、空疎な微笑を片頬 に装飾するに過ぎなかった。 ちょっと広間の周囲の空気からは、ここはエアポケットに陥ったように感ぜられつつある。数分間のうちにかの女は、この群の人々とむす子との間に対蹠 し、......
単語の意味
頬(ほお・ほほ)
装飾(そうしょく)
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
装飾・・・美しく装(よそお)い、飾ること。ある物に加えて、その物をより美しく見せること。また、その飾り。
ここに意味を表示
愛想笑い・作り笑顔の表現・描写・類語(表情・顔に表れた気持ちのカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸の動悸を抑えることはできず、無理に作った微笑は不自然そのものだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
「さっき社長が来てさ、しっかり頼む、だとさ」 迫田がいうと、江原が眉をあげ、へっ、という笑いを洩らした。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「表情・顔に表れた気持ち」カテゴリからランダム5
満面に笑みをたたえた顔は、どんな花を持ち帰ったときよりも嬉しそうに見える。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
その笑顔をたとえるなら、冬の湖の空にちらりと太陽が光を落としたように思える
木山捷平 / 河骨 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
皮肉な顔をして笑った。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
何か辛いことがあると、きまって口元に作りあげる独特の微笑みが、うつむきかげんの千代の顔にあった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
表情・顔に表れた気持ち の表現の一覧
笑う・笑み の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ
感情表現 大カテゴリ