空虚のような静寂が拡がった。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
室内(空間)が静か
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......―私には覚悟というものはあるからね。そう見くびっては貰いますまい。一旦云い出したからには、……会いたくて、死にそうになったって、願って来てくれとは云いません」 空虚のような静寂が拡がった。すると、いきなり、佃が儀式張って畳に手をつき、母に挨拶した。 「――ではやむを得ませんから……どうぞお体をお大切に……」 伸子には、すべてが信じられず、わざとらし......
単語の意味
静寂(せいじゃく)
静寂・・・物音一つなく静まり返っていること。ひっそりとして寂しさのあること。また。そのさま。「寂」は訓読みで「しず(か)」とも読める。
ここに意味を表示
室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
居間から台所に行き、納戸と浴室と洗面所と地下室を調べ、二階の部屋のドアを開けてみた。誰もいなかった。沈黙だけが油のように部屋の隅々にしみこんでいた。部屋の広さによって沈黙の響きかたが少しずつ違っているだけだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
不気味な静寂が、いまにも破裂しそうな気配をはらんで、風船のようにふくれ上がる
ウィリアム・アイリッシュ / 黒いカーテン amazon
誰も喋らなくなると、室内は窮屈なくらいに静まり返った。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
空を真二つに裂いたかと思われるほどの音を立てて雷が鳴る
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ