のない夜のような、波のない海のような、暗い深い際涯 のない悲哀
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:82% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
悲しい・悲しみ
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......な断片がつぎつぎに涙にぬれて胸を引きしめながら通り過ぎた。葉子は知らず知らずそれらの感じにしっかりすがり付こうとしたけれども無益だった。感じと感じとの間には、星のない夜のような、波のない海のような、暗い深い際涯 のない悲哀が、愛憎のすべてをただ一色に染めなして、どんよりと広がっていた。生を呪 うよりも死が願われるような思いが、逼 るでもなく離れるでもなく、葉子の心にまつわり付いた。葉......
単語の意味
悲哀(ひあい)
悲哀・・・悲しく哀れなこと。
ここに意味を表示
悲しい・悲しみの表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「悲しみ」カテゴリからランダム5
今は物総てが彼には白けて見えた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
悲しみ の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ