外の道を、秋風が、さあっと、木の葉を掃いて行った。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:79% 作品を確認(青空文庫)
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枯れ葉・葉が散る
秋
風
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前後の文章を含んだ引用
......御不自由では、御難儀な」 「いや、途方に暮れたとは、この事か」 「お若い方は、余り御勉強が過ぎまするで」 「ならば、癒 りも早かろうが、火災の折、火に吹かれての……」 外の道を、秋風が、さあっと、木の葉を掃いて行った。美濃の明知 から三州境へかかるこの峠も、七刻 を過ぎると寂 れだった。 すると遠くから子守唄が聞えた。といっても、子守女の哀調ではなく、元気のいい男の声。それに交じっ......
単語の意味
秋風(あきかぜ・しゅうふう)
秋風・・・1.秋になって吹く風。
2.男女間の愛情が冷めて相手が嫌になること。秋風が吹く。
2.男女間の愛情が冷めて相手が嫌になること。秋風が吹く。
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枯れ葉・葉が散るの表現・描写・類語(秋のカテゴリ)の一覧 ランダム5
朝日に霜の融け掛かる茵(しとね)のような落葉
森 鴎外 / 山椒大夫 amazon
視界を遮るように、かえでの老樹が燃える緋色を中空に散らす
高橋治 / 墓を売る女「ベヒシュタイン歌う」に収録 amazon
小さな葉っぱが海苔巻のように巻かれたまま落ちています
堀 辰雄 / 美しい村 amazon
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「結婚式はやはり秋がいいな」と僕は言った。「まだリスも熊も呼べるし」
村上春樹 / ファミリー・アフェア「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
遠くへ行くさびしい旅人のように、秋の雨が通り過ぎる
佐藤春夫 / 田園の憂鬱 amazon
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寒い風が 刈田 を 渡って 吹いた。
志賀 直哉 / 山科の記憶「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
麦わら帽子が、その風にさらわれた。あっと叫んだ時には、もうかなり高く舞い上がり、そのまま、海へと運ばれていく。波の上に、ふわりとかぶさった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
風が、ほつれ毛を弄ぶように襟元をくすぐる
谷村 志穂 / ハウス amazon
西風がわずかに乾いた砂をさらさらと掃くようにして吹いている。
長塚 節 / 土 amazon
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「秋」カテゴリからランダム5
空が晴れ上がって、外は嘘のような秋日和
有吉 佐和子 / 華岡青洲の妻 amazon
晩秋の冷たい靄が地に低く淀んで、空は紺青に澄んだ美しい宵
円地 文子 / 朱を奪うもの amazon
「風」カテゴリからランダム5
一本道にかかると、荒い幅広い風が幾里も先の山脈からその一筋道に吹き下した。
宮本百合子 / 伸子
ただ涼しい風がそよそよと鬢 の毛をそよがして通るのを快いと思っていた。
有島武郎 / 或る女
吹きあげる十二月の風に、商店の赤い旗がヒラヒラしていて心にしみた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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