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ゾロゾロと履物 の音。
梶井基次郎 / ある心の風景 ページ位置:36% 作品を確認(青空文庫)
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足音・靴音
混雑している・雑踏・人混み
人通り・人の往来
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前後の文章を含んだ引用
......聞こえて来る、往来に面した部屋に一人坐っていた。勢いづいた三味線や太鼓の音が近所から、彼の一人の心に響いて来た。 「この空気!」と喬 は思い、耳を欹 てるのであった。ゾロゾロと履物 の音。間を縫って利休が鳴っている。――物音はみな、あるもののために鳴っているように思えた。アイスクリーム屋の声も、歌をうたう声も、なにからなにまで。 小婢 の利休の音も......
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足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
湖水に降る雨の音のように、魂に道行く人々の足音が降り注ぐ
川端 康成 / 掌の小説 amazon
重い靴の音
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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混雑している・雑踏・人混みの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
雑踏が、古い色あせた壁の無数の亀裂に浸み込む雨水のように、地面にしがみついた低い屋根の盛り場に浸み込んで行く
柴田 翔 / 燕のいる風景 amazon
どこかの団体客が、芝居の終わった劇場から 一斉 に出て来たらしく、しばらくは一歩も前に進めないほどであった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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人通り・人の往来の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ぞろぞろと蟻の行列のよう
加能 作次郎 / 世の中へ amazon
店飾りを群集の人影の明滅の間からぼんやり眺めて
岡本かの子 / 巴里祭
奥野画廊は銀座の通りに面していた。絶えず人通りがある。身なりのいい男や、美しい装いをした女の群れが通る。店の前は、そういう群衆の流れる小川のようなものだ。色彩のある水は両方から流れ交う。
松本 清張 / 青のある断層「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
指にかけられた八寒嘯
吉川英治 / 八寒道中
低音を下げながら歪んで伸びるクラクション
松本侑子 / 植物性恋愛 amazon
「歩く・歩き方」カテゴリからランダム5
乱軍のような足音が甲板に沸き立つ
本庄 陸男 / 石狩川 amazon
ノソリ、ガサリ、と歩いている。
吉川英治 / 増長天王
「人の印象」カテゴリからランダム5
「密度・集団」カテゴリからランダム5
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
街を歩くと堯は自分が敏感な水準器になってしまったのを感じた。彼はだんだん呼吸が切迫して来る自分に気がつく。そして振り返って見るとその道は彼が知らなかったほどの傾斜をしているのだった。
梶井基次郎 / 冬の日
底のないすり鉢を降りているのではと疑われるくらい、長い長い下りの時間が過ぎる
奥泉 光 / 石の来歴 amazon
十四五年も前にゃア、まだこの道は海だったが、埋立して海がずっと向うへ行きやんした。
林芙美子 / 新版 放浪記
湖の奥には森があり、そのさらに奥には裾野が白い帯状になって広がっている。そしてその上に、のっぺりとした藍色の富士山が浮かんでいる。空の色より青みが深いが、どうかすると何かの幻のようにも見える。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
島が今にも波に飲まれそうに浮いている
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
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