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(部屋の中に)彼女の匂いのするものは何ひとつ残されてはいなかった。指紋さえ拭き取っていったんじゃないかという気がした。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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生活感のない、モノの(少)ない部屋
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前後の文章を含んだ引用
......全てのはきもの、帽子の箱、引出しひとつぶんのアクセサリー、ハンドバッグ、ショルダー・バッグ、スーツケース、パース、いつもきちんと整理されていた下着や靴下、手紙、彼女の匂いのするものは何ひとつ残されてはいなかった。指紋さえ拭き取っていったんじゃないかという気がした。本箱とレコード棚の ばかりが消えていた。彼女が自分で買ったり、僕が彼女にプレゼントした本やレコードだった。 アルバムを開いてみると彼女が写っている写真は一枚残ら......
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生活感のない、モノの(少)ない部屋の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(モデルルーム)家はこんなに綺麗じゃない。広くもない。物がいろいろあって、住むとなると、なかなかこんな風にはすっきりとはいかない
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
殺風景な、窓のないコンクリートの棺桶のような部屋
泉 優二 / ブラインドコーナー amazon
(新居)室内はさながらデパートの家具売り場のように新品の調度で 賑わっていたが、どこか生活の匂いを欠いた不調和な部分がないでもなかった。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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六畳の部屋が三つ、鳥の箱のように並んでいる。
林 芙美子 / 清貧の書 amazon
電球の球は堅い蕾のように《…略…》光沢なく点っている。
葛西 善蔵 / 悪魔「葛西善蔵全集〈第1巻〉 (1974年)」に収録 amazon
紅白の躑躅が咲きほこる庭の池で、緋鯉がはねた。黒蝶が、はらはらと飛んでいる。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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