肉全般の味、おいしさを伝える表現・描写(肉(素材)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(空腹で食べる人肉)その時の記憶は、干いたボール紙の味しか、残していない。しかしそれから幾度も同じものを食べて、私はそれが肉であったのを知っている。干いて固かったが、部隊を出て以来何カ月も口にしたことのない、あの 口腔 に 染みる脂肪の味であった。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
松阪の牛が丹精こめて飼育された処女なら、この伊賀牛はこってりと脂がのった年増女である
佐藤隆介・近藤文夫・茂手木雅章 / 池波正太郎の食卓 amazon
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肉食人種は、肉そのものを味わう。たとえパサパサカサカサでも、よくかんで、そのなかから肉の味をさぐり出す
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
猪肉は煮込むほど美味しくなるというが、煮込むほどに獣くささが消えていく。あまり煮ないうちに食べるとかなり獣くさく、煮込むとゴワゴワした舌触りになるが、噛むと柔らかい。
東海林さだお / タクアンの丸かじり amazon
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