不健康な皺

手や足の皮膚はカサカサになって、白い 粉 を吹いていた。

意地の悪い性格が、色の悪い皮膚の前面ににじみ出ている

帽子も外套も黒ずくめで、皮膚の美しい顔がなお引き立って見える

彼女の皮膚は、この街の汚れが染み入り易いように見えた。いや、すでのその裏側に層を成して沈殿しているのかもしれないかった。そのように私の眼に映っているのは、秋子の心の膚（はだ）であった。私は、秋子の張りを失っている乳房を思い出していた。

無感動に白茶けた皮膚の色

華奢な骨組に川魚のような柔らかい肉が繊細にまとっていて、顔も手も足も皮膚一様にどこも桜の花びらのように薄花色に匂っていた

肌の白さはほの暗い部屋で銀色に光る

彼女の肌が夜は 灯りの色に、たそがれどきには暮色に染まることを私は知った。

キメの柔らかい桃色の肌