彼女の体は缶詰の鮭みたいにすっかり冷えきっていた。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 ページ位置:80% 作品を確認(amazon)
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体温
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前後の文章を含んだ引用
......レタスとソーセージで簡単なサンドウィッチを作り、インスタントのコーヒーと一緒にベッドまで運んでくれた。それは10月にしては少し寒すぎる夜で、ベッドに戻った時には彼女の体は缶詰の鮭みたいにすっかり冷えきっていた。「芥子はなかったわ。」「上等さ。」 僕たちは布団にくるまったままサンドウィッチを齧りながらテレビで古い映画を見た。「戦場にかける橋」だった。 最後に橋が爆破され......
単語の意味
体(からだ)
鮭・鮏(さけ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
鮭・鮏・・・サケ科、北洋にすむ大形の魚。秋、自分の生まれた川をさかのぼって卵を産む。薄い紅色の肉は美味、卵は筋子やイクラとして食用にされる。
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死が這い上がってきているように、膝から下が妙に冷たい
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
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敷布のない寝床。寝巻きがないので裸で私はおやすみ。水へ飛びこむような冷たさ。
林芙美子 / 新版 放浪記
少しだけひんやりした影の中の階段部に体の熱を渡しながら上がってゆき
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
薄いかみそりで頬をひとなでされたような鋭い冷たさ
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
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