どう切りだそうかな、と少し考えこんでいた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
会話の間を取る
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前後の文章を含んだ引用
......た手をまるでTVドラマの場面みたいに止めて、しばしきょとん、としてしまった。驚いたのだ。 なぜなら私はその日まさに、「そろそろ帰ろう……」と思っていたからだ。 どう切りだそうかな、と少し考えこんでいた。 弟の様子は、いいよ、帰ろう。と平気で言いそうでもあったし、その話を切り出したとたんに半狂乱になって、帰らない、と泣きそうでもあった。どっちでも全然おかしくない......
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黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
沈黙を拳で突き破るような勢いで、いらだたしく言う
永井 路子 / 朱なる十字架 amazon
それ以上言葉を重ねようとはしなかった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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会話の間を取るの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
「ねえ」とすみれは言った。そして微妙な間をおいた。ペテルスブルグ行きの汽車がやってくる前に、年老いた踏み切り番が踏切をかたことと閉めるみたいに。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
少女のように甘ったれた口調
有島武郎 / 或る女
空気が張り裂けるような悲鳴を上げながら
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
夏目漱石 / 吾輩は猫である
マグネシュームを燃すような瞬間的な唸き声が全身から飛び出た。
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
私は、意味がわからなくても、色で母の言葉を感じ取った。明るい色、暗い色、 嬉しさの色、悲しみの色、そういう風に、それが子供なりの知恵だった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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