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山部落から山々にあたって響きかえしながら降って来たものの音は、不吉な、高音部の聞えぬ音楽の基調低音のように低く、次第に細く轟きつづけていた。
堀田 善衛 / 鬼無鬼島 作品を確認(amazon)
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こだま・やまびこ・反響する
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こだま・やまびこ・反響するの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
やっと出した声が、誰もいない灰色の道路に反響して、冷えた空気を揺らした。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
からみあい、こだましあって、それ自体が魔物のように、声が闇の中をうねる
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
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金槌を打つ音が、どこからかかすかに聞こえる。 真昼と夕方のはざまの時間、この町は静かすぎて、ずっと遠くの音までが風に乗って耳に届く。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
おそろしく静かだった。風の音さえ広大な林の中に呑み込まれていた。黒いむっくりとした鳥が時折赤い舌を出してあたりの空気を鋭く裂いたが、鳥がどこかに消えてしまうと、沈黙がやわらかなゼリーのようにそのすきまを埋めた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
犬の駆ける足音が大地をゆるがせて
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
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