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山部落から山々にあたって響きかえしながら降って来たものの音は、不吉な、高音部の聞えぬ音楽の基調低音のように低く、次第に細く轟きつづけていた。
堀田 善衛 / 鬼無鬼島 作品を確認(amazon)
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やっと出した声が、誰もいない灰色の道路に反響して、冷えた空気を揺らした。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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犬の駆ける足音が大地をゆるがせて
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
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