机のうえに広げたノートや、開けっぱなしの窓、飲みかけの麦茶、ほしっぱなしの洗濯物。私の、マリーセレスト号みたいな部屋
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
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......特にそうだ。やっとあきらめてついてゆく気になった。「そう言ってくれれば、少しわかるわ。何となくだけど。」 と私はうなずいた。 そしてまたしばらく、黙って考えた。机のうえに広げたノートや、開けっぱなしの窓、飲みかけの麦茶、ほしっぱなしの洗濯物。私の、マリーセレスト号みたいな部屋を何だか恋しく思った。さっきまでの自分が懐かしかった。このままじゃ、いつ帰れるかわからないから。「そういえばあなた、私の持ってる98話目が欲しいんですって?」 ......
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一日中船室の丸窓から東支那海の黒い海面が、浮んだり、沈んだり、傾いたりします。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
太鼓の内部のような船室
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
円い窓の向うに大きな波のしぶきが飛んでいる。
林芙美子 / 新版 放浪記
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音を閉じこめるために作った刑務所のような巨大なスタジオ
辻 仁成 / グラスウールの城 amazon
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バイクがやたら多くて、ほとんどマフラーがついていないようなヤクザなバイクなのだ。そういうのが朝から晩までバタバタバタバタバタバタバタという、子供がトタン屋根を棒きれで思い切り叩いて回るようなけたたましい音を立てて島を走り回っている。
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
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