病院の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
消毒液と見舞いの花束と小便と布団の匂いがひとつになって病院をすっぽり覆って、看護婦がコツコツと乾いた靴音を立ててその中を歩きまわっていた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
海岸から道路をひとつ隔てた広い敷地に、その療養所は建っていた。もともとは財閥関係者の別荘だったものが、生命保険会社の厚生施設として買い取られ、それがまた近年になって主に認知症患者を扱う療養所に変えられた。だから古い趣のある木造の建物と、新しい三階建ての鉄筋の建物が混在して、見るものにいくぶんちぐはぐな印象を与える。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
白い角砂糖のような病院の建物
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
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「店・施設」カテゴリからランダム5
時間は午後の一時半で大食堂は八分の入り。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
そのカフェは、温室じたての建物のなかにあった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
さまざまな色や形が廻りで揺れ動いていた。さまざまな音楽やことばが、子供の泣き声が飛び交っていた。
向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
「病院」カテゴリからランダム5
妙に白っぽい病室の真っ白なベッド
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
病院は決して楽しい場所ではない。整然と清潔にされすぎていて、ロビーですらどこかに緊張感を含んでいる。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
(夜の病院)まだ八時前だというのに外来受付の明かりが消されてしまった待合ホールは、薄暗い蛍光灯の中、古びたベンチが並んでいる。 昼間、ここで百人を超す人々が順番待ちをしていたとは思えないほど狭い。 人々の姿が消え、夜間の待合ホールに残されているのは、古びたベンチと、カラフルなペンキで床に示された各病棟への矢印だけだ。 ピンク色の矢印は産婦人科へ。黄色い矢印は小児科へ。そら色の矢印は脳外科へ。 薄暗い蛍光灯の下、カラフルな矢印だけが華やいで見える。カラフルな矢印だけが場違いに見える。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
モグリかと思うくらいあじけない治療院
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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