TOP > 人物表現 > 言葉を交わす > 言葉を飲み込む・言いかけてやめる
花いじりは手先だけのことで、母の胸に云いたいことが詰っている
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:37% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
自分の気持ちをごまかす
言葉を飲み込む・言いかけてやめる
言いたそう
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ようなもんだけれど……」 多計代は、それ以上云わず、テーブルの花の工合をなおし始めた。古くなりかけた矢車草の葉をもぎ、少し上体を反らせるようにして枝ぶりを見る。花いじりは手先だけのことで、母の胸に云いたいことが詰っているのを、伸子は直覚した。多計代はそれきり何も云わなかった。 数日で四月が終ろうという日、伸子は従妹達とある友人の宅に招待された。曇っていたが、艶のある灰色の空に、......
単語の意味
詰る(なじる)
手先(てさき)
胸(むね)
詰る・・・相手を問い詰めて非難する。相手の悪い点を責める。
手先・・・1.手の先。手の先端部分。指先。また、手や指の使い方。
2.力のある人の言いなり働く者。手下となって使われる者。手下。
3.部隊の先頭。先頭の兵。先鋒(せんぽう)。
4.江戸時代、町奉行配下の同心の下働きをした者のうち,無給の者。目明かし。 おかっぴき。
5.兜(かぶと)の吹き返しの前方のこと。
6.雁股(かりまた)の鏃(やじり)の先端。
2.力のある人の言いなり働く者。手下となって使われる者。手下。
3.部隊の先頭。先頭の兵。先鋒(せんぽう)。
4.江戸時代、町奉行配下の同心の下働きをした者のうち,無給の者。目明かし。 おかっぴき。
5.兜(かぶと)の吹き返しの前方のこと。
6.雁股(かりまた)の鏃(やじり)の先端。
ここに意味を表示
自分の気持ちをごまかすの表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
涙を止めるもっとも効果的な方法として、いったん現実から逃げてまったく別のことがらを頭に思い浮かべる技がある。隆大のうしろの壁に貼ってある、パフェのメニューに、充血した瞳の視線を移した。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
言葉を飲み込む・言いかけてやめるの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
母もまた、なにか物言いたげな表情を浮かべていた。なにか言おうとしてはやはりやめて、野菜を口に入れた。ひと口ごとに言葉をのみ下すような感じだった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
何か口にしかけたことを 躊躇って、そのまま口を 噤んだ。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
和弥さんは立ったまま両手を腰に当て、上を向いたり、足元を見たり、私に言おうかどうかを迷っているふうに見えます。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
言いたそうの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
カウンターの下で、サトシの 爪先 が靴を踏んだ。余計なことは言うな、といいたげである。
浅田次郎 / ラブ・レター「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
「その他の気分」カテゴリからランダム5
何処からともなく蕎麦 のだしを煮出している匂いがする。胃袋がぶるぶる顫 えて仕方がない。
林芙美子 / 新版 放浪記
心が不安定に崩れている
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
手すりに靠れて彼は急に襲ってきた二度目の 眩暈 の去るのをじっと待っていた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
あまりに甘美で、気持ちのまとまりがつかなくなるほどだったのだ。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
言葉を交わす の表現の一覧
その他の気分 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ