清冽 な風が、どこからかかすかに吹いているのを感じた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
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微風・そよ風
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前後の文章を含んだ引用
......みた。甘い匂い、酸っぱい味。知っていた。なんの実だっけ……と考えた。 思い出せなかった。 陽がじりじりと照りつけ、何もかもがまぶしかった。そして、風もあった。 清冽な風が、どこからかかすかに吹いているのを感じた。 私は目を閉じた。 するとさっきまでの濃い青空と色とりどりの実をつけた木々のコントラストが、残像となってより鮮やかに浮かんできた。そのみずみずしさは全身にしみわ......
単語の意味
清冽(せいれつ)
清冽・・・水が汚れなく清らかで、冷たいこと。また、そのさま。
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空気はいくらか温度を低め、ビルディングの間へ吹きぬけて行く風がようやく肌の汗を止める力を持ちはじめた。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
冷々した風が音もなく萱の穂を動かす程度に吹いていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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