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(死にたいと思いながら生きる)木の枝に張りついた虫の抜け殻のように、少し強い風が吹いたらどこかに永遠に飛ばされてしまいそうな状態で、辛うじてこの世界にしがみついて生きてきた
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 ページ位置:11% 作品を確認(amazon)
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絶望・希望がない
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前後の文章を含んだ引用
......ようだ。 死にかけているように見えたとしても、それは仕方ないかもしれない。彼は鏡の前で自らにそう言い聞かせた。ある意味では、おれは実際に死に瀕していたのだから。木の枝に張りついた虫の抜け殻のように、少し強い風が吹いたらどこかに永遠に飛ばされてしまいそうな状態で、辛うじてこの世界にしがみついて生きてきたのだから。しかしそのことが──自分がまさに死にかけている人のように見えることが──つくるの心をあらためて強く打った。そして彼は鏡に映った自分の裸身を、いつまでも......
単語の意味
永遠(えいえん・とわ)
永遠・・・ある状態が果てしなく続くこと。物事が変化しないこと。無窮(むきゅう)。永久(えいきゅう)。
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絶望・希望がないの表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
絶望感に、彼女の胸は押し潰された
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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風が利用できなくなった帆船のような失望
岡本 かの子 / 岡本かの子全集 amazon
全体が持っている悲しい心が、通って行く雲の影のように彼の胸を閉ざして行った。
大仏 次郎 / 宗方姉妹 (1954年) amazon
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岡本かの子 / 母子叙情
苦痛に歪んだ顔でおやじはこちらをむいた。それは泣きだそうとする子供の顔に似ていた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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しょんぼりと、袂を噛んで、俯向 いている。
吉川英治 / 治郎吉格子
倦怠が意識に眠りのような幕を掛ける
夏目 漱石 / 門 amazon
君さあ、なんかスイッチ切れてるみたいな感じだよ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
風が利用できなくなった帆船のような失望
岡本 かの子 / 岡本かの子全集 amazon
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