彼女は夕月に似ている。淡い青のグラデーションにいまにも消えそうなあの白光。
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:24% 作品を確認(amazon)
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月
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前後の文章を含んだ引用
......のカフェになっている。 そんなふうに何かと何かの境目が溶けそうなものが好きだ。夜と昼、皿の上のソース、カフェにまで流れこむ雑貨たち。それは、彼女を愛した影響だ。彼女は夕月に似ている。淡い青のグラデーションにいまにも消えそうなあの白光。 近くまでいって、店の入口に上る階段をのぞきこんでみても彼女はいなかった。 しかし、私の名を呼ぶ彼女の声がした。少しくぐもった不思議な響きだった。ちょうど天国の......
単語の意味
淡い(あわい)
白光(はっこう)
夕月(ゆうづき)
淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。
白光・・・1.白い光。
2.昼間の太陽の光。
2.昼間の太陽の光。
夕月・・・夕方の空に見える月。宵月(よいづき)。
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彼女は夕月に似ている。淡い青のグラデーションにいまにも消えそうなあの白光。
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
(駕籠の中から見る月)真黒な 梢 の上に出ている月が駕籠にあわせて西へ西へと動くように見える。その月の色は 凄まじかった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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月の光が、熱のない光線を入り江の両岸に、隈なく降り濺(そそ)ぐ
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
暗い古綿を浮かべたまま寒々と暮れて行く空
城山三郎 / 辛酸 amazon
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