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隠していたはずの記憶が、頭の中に溢れ出した。塞いでいた蓋を押しのけ、泥水のように、記憶が流れてくる。当時の自分の姿や、過ち、悔恨の思い、十年前の記憶がいっせいに現われた。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー ページ位置:11% 作品を確認(amazon)
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心の傷・トラウマ フラッシュバック・走馬灯のように蘇る記憶
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前後の文章を含んだ引用
......せ、別の方向へ進んでいく者の姿が、鯨には浮かび上がって見えた。蟻の群れの中に、種類の違う一匹が交じっている。「押し屋」鯨の頭にその言葉が、浮かぶ。 つづけざまに隠していたはずの記憶が、頭の中に溢れ出した。塞いでいた蓋を押しのけ、泥水のように、記憶が流れてくる。当時の自分の姿や、過ち、悔恨の思い、十年前の記憶がいっせいに現われた。 鯨は、その忌々しい思いをもう一度、頭の奥に押し込める。 気づくと、議員の亡霊は消えている。 首を吊った、すでに息をしていない男に一瞥をくれながら、部屋から出た......
単語の意味
悔恨(かいこん)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
悔恨・・・失敗を後悔して残念がること。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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既に忘れかけていた腐臭のする記憶
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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フラッシュバック・走馬灯のように蘇る記憶の表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ある光景が蘇ったのはそのときだった。あまりにも一瞬のことで、今、蘇ったどこかの光景が、いったいいつの、どこで見た光景なのか、分からないほどだった。光代は思わず目を閉じて、一瞬蘇った光景を再現した。必死に目を閉じていると、またぼんやりと、その光景が浮かび上がってくる。  どこ? ここ、どこ?  光代は目を閉じたまま、心の中で呟いた。ただ、浮かび上がってきた光景は一枚の写真のように、いくら別の場所を見ようとしても、それ以上に広がらない。  目の前に若い女の子が二人立っている。こちらに背を向けて、楽しそうに笑い合っている。その向こうには年配の女性の背中が見える。女性は壁に向かって何か話している。いや、違う。壁じゃなくて、どこかの窓口。透明のボードの向こうで切符を売る男性の顔がある。  どこ? どこ?  光代はまた心の中で呟いた。必死に目を閉じると、窓口の上に貼られた路線図が見える。 「あ!」  光代は思わず声を上げそうになった。見えたのは、バスの路線図だった。自分が立っている場所は、佐賀と博多を結ぶ長距離バスの切符売り場だったのだ。  それが分かった瞬間、静止していた光景がとつぜん音と共に動き出す。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
思い出が頭のなかを走り、語りつくせないほどかけめぐる。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
走馬燈のように、あらゆる思い出が脳裡を去来した。
火野葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊 麦と兵隊」に収録 amazon
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記憶の底からび起す。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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