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弟が降りてきた。 恐ろしく不機嫌そうに寝ぼけていて、死人のように青くて、声をかける気にもならなかった。 「まだ寝る。」 たずねてもいないのに、答えるのがいやそうに彼は言った。《…略…》不機嫌というより、本当に眠くて話すのもおっくうだ、という感じだった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:47% 作品を確認(amazon)
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......姿で帰っていくのを見送った。 朝焼け、光る空。去っていく友人、酔い。 転んで死んでいたら見られなかった。 あまりにもきれいな東京の夜明け。 回想していたら突然、弟が降りてきた。 恐ろしく不機嫌そうに寝ぼけていて、死人のように青くて、声をかける気にもならなかった。「まだ寝る。」 たずねてもいないのに、答えるのがいやそうに彼は言った。「ゆっくり寝なよ。」 私は言った。 弟はうなずき、冷蔵庫から牛乳を出して飲むと、部屋を出ていった。 変なの、と思って視線を戻したら、「朔ちゃん。」 と言いながら戻ってきた。不機嫌というより、本当に眠くて話すのもおっくうだ、という感じだった。「何?」 私は言った。「あれ、僕だったのに、もうすぐ会えたのに。あの、木に隠れちゃってたの。」 彼は言った。「何の話?」 さっぱりわからなくて、言った。「だから......
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(眠くない)体の中に一片の眠りも存在しなかった。まるで干しあがった井戸のように僕は目覚めていた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
睡魔が鉛のように重く、打ち克ちがたく私に襲ってくる。
平林 たい子 / 大草原「日本の文学〈第48〉平林たい子,大原富枝 (1969年)地底の歌・秘密・桜・他 婉という女・大草原・他」に収録 amazon
長いハードな一日だった。犬のように眠りたい。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
(空腹かつ眠気)手首の内側で 瞼 をこすった。何本かのビールが僕に眠気をもたらそうとしていた。それは淡い泥のように僕の意識にもぐりこみ、空腹とせめぎあっていた。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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潮を噴くようにイビキをかく
大庭 みな子 / 啼く鳥の amazon
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眠気が襲ってくる。波のように次々とやってきた。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
ミトンを指でひねくり回しながら、ため息をつく。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
睡魔はまるで古代の棺の石蓋のように容赦なく彼の頭上にのしかかっていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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