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旅慣れない私はこころの弾 む思いがあった。
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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観光地・行楽地・名所
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......は静岡駅で夜行汽車を降りた。すぐ駅の俥 を雇って町中を曳 かれて行くと、ほのぼの明けの靄 の中から大きな山葵 漬の看板や鯛 のでんぶの看板がのそっと額の上に現われて来る。旅慣れない私はこころの弾 む思いがあった。 まだ、戸の閉っている二軒のあべ川餅屋 の前を通ると直ぐ川瀬の音に狭霧 を立てて安倍川が流れている。轍 に踏まれて躍る橋板の上を曳かれて行くと、夜行で寝不足の瞼 が涼し......
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旅慣れない私はこころの弾 む思いがあった。
岡本かの子 / 東海道五十三次
このあたりの風景も、ようやくに観光地の通俗さが入りこんで来て、しずかな海と木立が、俗悪な道路と建物に侵されつつある。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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(転々とする)「貴女ぐらい住所の変る人はないわね、私の住所録を汚して行くのはあんた一人よ。」
林芙美子 / 新版 放浪記
明るいちょうちんが並び、電球が照らす夜店を見ながら二人でゆっくり歩いて行った。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
望楼のようなトーチカ
火野 葦平 / 麦と兵隊 amazon
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