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食堂はもう長い間使われていないらしく、あらゆるものがきれいに乾燥しきっていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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閑散・人気(ひとけ)がない
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前後の文章を含んだ引用
......な感じだった。わたしたちの足音だけが、コンクリートの天井に吸い込まれていった。 先生の部屋は食堂の向こう側にあった。先生が言ったとおり、コックさんのいなくなった食堂はもう長い間使われていないらしく、あらゆるものがきれいに乾燥しきっていた。わたしたちは一歩一歩確かめるように、ゆっくりとそこを通り抜けた。 いとこがノックすると、しばらく間があってから何かに引っ掛かるようにがた、がた、と扉が開いた。先......
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閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
街路も人気なく、日曜の朝のような感じであった。
宮本百合子 / 伸子
吹き抜けの広々とした空間にちらほらとしかいない閲覧客が、館内の空気を外よりも寒々しく感じさせる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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「人の印象」カテゴリからランダム5
マンションや飲食店が立ち並んでいる場所から、店の方へ歩いていくにしたがって、オフィスビルしかなくなっていく。 その、ゆっくりと世界が死んでいくような感覚が、心地いい。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon
サルタンのような性質を持っている女
岡本かの子 / 河明り
「密度・集団」カテゴリからランダム5
かなり大きな乗換駅で、潮が引くように行楽帰りの家族連れが降りてゆき、蒸していた車内は涼しい風が吹き込むようにゆとりが出来た。
向田邦子 / 犬小屋「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
人影も一層濃くなって
岡本かの子 / 巴里祭
そのあとから佐太郎 だの耕助 だのどやどややってきました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
掘割(ほりわり)にあふれた雨後の水のように、駅から工場正門まで流れつづく通勤労働者の群
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
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