川瀬の音に狭霧 を立てて安倍川が流れている。
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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川
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前後の文章を含んだ引用
......きな山葵 漬の看板や鯛 のでんぶの看板がのそっと額の上に現われて来る。旅慣れない私はこころの弾 む思いがあった。 まだ、戸の閉っている二軒のあべ川餅屋 の前を通ると直ぐ川瀬の音に狭霧 を立てて安倍川が流れている。轍 に踏まれて躍る橋板の上を曳かれて行くと、夜行で寝不足の瞼 が涼しく拭われる気持がする。 町ともつかず村ともつかない鄙 びた家並がある。ここは重衡 の東下りのとき、鎌......
単語の意味
川瀬(かわせ)
狭霧(さぎり)
川瀬・・・川底が浅くて流れの速い場所。
狭霧・・・霧のこと。
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どぶ色をした大きな河。
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うねる黒びろうどのような河水
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