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外の世界は五月だ。明るい溌剌とした五月だ。自分の心もかつてはこのようでなかったか?
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:49% 作品を確認(青空文庫)
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元気・生き生きしている
晩春・初夏
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前後の文章を含んだ引用
......わずじまいにした。佃はそれを怪しもうともしない。――これが、平和な家庭生活というものであろうか。 伸子は、沼に浸っているような生活気分に、たえ難くなって来た。 外の世界は五月だ。明るい溌剌とした五月だ。自分の心もかつてはこのようでなかったか? 初夏の空気が充満して来るにつれ、旅行に出たい渇望が募った。出かけると云っても、伸子に心当りは、一箇所しかなかった。それは、祖母が一人住居 している東北の田舎だ。......
単語の意味
溌剌(はつらつ)
溌剌・・・1.体や顔つきが生き生きとしているさま。元気に満ち満ちているさま。
2.魚が勢いよく飛びはねるさま。
2.魚が勢いよく飛びはねるさま。
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伸子はいつの間にか再び自分を貫いて、活溌な生活慾が流れだしているのを感じた。
宮本百合子 / 伸子
青年の強烈な精神が日々に光を放つ
野間 宏 / 暗い絵 amazon
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目に映る何もかもが初夏のまぶしさをたたえて、勢いづいていた。人々のむきだしの腕、風に揺れる木々の緑。葉先に光る陽光、空気の 匂い、何もかもがもう止まらない。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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