まるでついさっき灰の山をくぐり抜けて... | 月の表現・描写・類語｜小説の言葉集

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まるでついさっき灰の山をくぐり抜けてきたみたいに全体が不思議な白みを帯びていた

村上春樹 / 1Q84 BOOK 1　作品を確認（amazon）

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（未明の白い月）夜の月が卵の黄身だとしたら、未明の月は卵の殻、ううん、そんなに堅いものじゃないわ。グリンピースでいうと、丸い緑色の中身と、それを覆う半透明の薄い膜。

湊かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ夜明け月

月の全体の形も頭蓋骨に似ている。白銀の頭蓋骨だ。

佐藤春夫 / 田園の憂鬱　amazon

大きなバラ色の月

直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録　amazon

熱帯の大きな赤い月

野間宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録　amazon関連カテ月熱帯

気の毒なお月さまが、東の空の隅っこに、使い古しの腎臓みたいにぽこっと浮かんでいるような時間に。

村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ夜明け月

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すっかり丸くなった月が、気味わるいほど赤い色をおびて黒雲に出たりかくれたりした。老人たちは今年は良くないことが起るかもしれないと噂しあった。

遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ月胸騒ぎ・嫌な予感

湿度が高く重苦しい

しんしんと冷える冬の夜道は豪華な星空にいろどられ、私は晴れやかな気分だった。ほほにぴりぴりと風がしみて、星がまたたく。

吉本ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録　amazon関連カテ星の光・星が輝く冬の夕方・夜

空は何もかも吸い込んでしまうような青さ

うすい靄（もや）が月の光を含んで窓から部屋へ流れ込むと消えた。

岡本かの子 / 巴里祭関連カテ月の光・月明かり霧・かすみ・もや

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