二つの溪の間へ楔子 のように立っている山
梶井基次郎 / 蒼穹 ページ位置:25% 作品を確認(青空文庫)
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山
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前後の文章を含んだ引用
......た安逸の非運を悲しんでいるかのように思われるのだった。 私は眼を溪 の方の眺めへ移した。私の眼の下ではこの半島の中心の山彙 からわけ出て来た二つの溪が落合っていた。二つの溪の間へ楔子 のように立っている山と、前方を屏風 のように塞 いでいる山との間には、一つの溪をその上流へかけて十二単衣 のような山褶 が交互に重なっていた。そしてその涯 には一本の巨大な枯木をその巓 に持っ......
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赤い火の色が麓の方へ降りて行って、山の姿の半分位までが、明るく光り出した時分には、要の頂上は、瑪瑙(めのう)を磨き立てた様な色になっていた。
内田 百けん / 東京日記「東京日記 他六篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
どこまでも撫 で肩 の柔かい線
岡本かの子 / 東海道五十三次
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周囲に山をめぐらした盆地そのものが、冷たい藍色の大気を湛えた水槽のよう
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
昼寝しているような静かな住宅街
三上 延 / ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち amazon
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