いつも消えそうに歩いてく。もう会えないかも、といつも思う。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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儚げな人
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......でもいいよ。」 咲は笑って、「でも、あの子は心配。頼りなげで、会った後ちょっと何かを後悔するみたいな気持ちになっちゃうの。あいかわらずね。」 と言った。「うん、いつも消えそうに歩いてく。もう会えないかも、といつも思う。」 ふりむくと、もうその黄色いシャツの後ろ姿は街にまぎれていくところだった。 遠ざかる風船みたいに。 2人で見送った。★ 私はいまでも、その後に起こったことをう......
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風に舞い踊る柳の枝のように見えた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
髪の黒さと唇の紅さが、顔の青白さを引き立て、ベッドの少女は周りの白さの中に今にも消えてしまいそうなほど、儚げだった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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このひとの中にはたしかに大きな苦しみがあるのだ。そしてその苦しみがこの小さな女を圧倒しおしつぶそうとしているのだ。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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