バスは、官庁街の広い通りを揺れて行く。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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バス
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前後の文章を含んだ引用
...... 二人の学生はかの女の思わくも何も知らずにコソコソ話していたが、道筋が大通りに突き当って、映画館のある前の停留場へ来ると急いでバスから降りて行った。 しばらく、バスは、官庁街の広い通りを揺れて行く。夜更けのような濃い闇 の色は、硝子窓を鏡にして、かの女の顔を向側に映し出す。派手な童女型と寂しい母の顔の交った顔である。むす子が青年期に達した二三年来、一にも二に......
単語の意味
官庁(かんちょう)
官庁・・・法律によって定められた、国家の行政上の事務を受け持つ機関。役所。「官」は「公の機関」「政府」をあらわす字。「庁」は「役所」をあらわす字。
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知らない土地の陽射しに貫かれているバスの中は、自分から半径五メートルの平和がぎゅっと凝縮されているようだった。
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
往還のアスファルトに響いて多摩川通いのバスが揺れながら来た。
岡本かの子 / 母子叙情
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