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昨日が、琥珀の中に閉じこめられたハエのように、時の流れの中で結晶になる
レイモンド チャンドラー / 湖中の女 作品を確認(amazon)
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思い出・思い出に浸る
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単語の意味
琥珀(こはく)
蠅・蝿(はえ)
琥珀・・・アンバーの和名。木の樹脂が地中に埋没して、長い年月をかけて固まったできた宝石。色は茶色に黄色が混ざった半透明や透明。硬度2.5(ダイヤは10)。
蠅・蝿・・・ハエ目ハエ亜目ハエ下目に属する昆虫の総称。羽は二枚で触角は太くて短い。食べ物などにたかり、伝染病を媒介する。長い口先を使って液体などを舐める。幼虫はいわゆる「うじ」。不快なもの、五月蝿(うるさ)いものの代名詞にも使われる。
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思い出・思い出に浸るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
こうして車を飛ばした日のことや、この半年で会った人たちのことや、起こった出来事について断片的に思った。 その断片は、記憶を無くした時の空間のようにこころもとない断片ではなく、やはり詩みたいに、美しいフレーズみたいにきら、きらと日本の緑と夏の海辺に舞うのだった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
(頭の中で過去を思い返して整理する作業を半年間毎日続けても)退屈や倦怠というものをまるで感じなかった。何故なら、僕が体験したその出来事は余りにも巨大であり、余りにも多くの断面を有していたからだ。巨大で、そしてリアルだった。手を触れられるくらいに。それはまるで夜の闇の中にそびえたつモニュメントのようだった。そしてそのモニュメントは僕ひとりのためにそびえていたのだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
過去が華々しいロマンスのいくつかで飾られる
瀬戸内 寂聴 / 愛すること―出家する前のわたし amazon
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「記憶」カテゴリからランダム5
(嫌な記憶)男は、いつも記憶の中で柔らかく彼女を包み込んだ。 しかし、時折、猫の腹に溜った毛玉のように胸やけを起させるものもあり、彼女は吐き出さなくてはならないほどだった。そういう時、彼女は、その男の隅々まで思い出し記憶の外に追いやるのだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
二十日鼠がひがな一日小さな車を廻すように、一つの言葉が頭の中で音を立てて廻っている
向田 邦子 / 思い出トランプ amazon
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