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(詩人)詩人は共喰いの共産党だ。持ってるものは平等につかう。借金もそれ相当なもの。手近な目的はただ食べる事に追われるばっかり。人命終熄 の一歩手前でうろうろしているばかりなり。天才は一人もいない。自分だけが天才と思っているからよ。それ故、私たちはダダイスト。只何となく感じやすく、激しやすく、信念を口にしやすい。何もないくせに、まずここんところから出発してゆくより仕方がない。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:73% 作品を確認(青空文庫)
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......と思う。下宿を出る必要がある。夜逃げをするには、逃げこむさきを考えねばならぬ。 寝ころんで、メイ・フラワア号を読む。破船の酒場が馬鹿に気に入った。 (十月×日) 詩人は共喰いの共産党だ。持ってるものは平等につかう。借金もそれ相当なもの。手近な目的はただ食べる事に追われるばっかり。人命終熄 の一歩手前でうろうろしているばかりなり。天才は一人もいない。自分だけが天才と思っているからよ。それ故、私たちはダダイスト。只何となく感じやすく、激しやすく、信念を口にしやすい。何もないくせに、まずここんところから出発してゆくより仕方がない。 風が吹くので、いろいろな男のことを考える。誰のところに逃げこんで行ったらいいのかと考える。だけど考える事は何もならない。勇気だけだ。何しろ、相手を驚かせる戦術......
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人間の悩みを原料として、いつかそれを見事に再生産なさる
岡本かの子 / 河明り
(詩人)詩は印刷機械のようにいくつでも書ける。只、むやみに書けると云うだけだ。
林芙美子 / 新版 放浪記
作家は着実に書き続けることによってしか成長しない。毛虫が葉っぱを食べるのを休まないのと同じだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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実話には骨があるが、詩には肉しかない。
高田 保 / 我輩も猫である amazon
こんな詩を書いて、壁に張りつけてみたものの私の心はすこしも愉しくはない。
林芙美子 / 新版 放浪記
この頃つくった詩だと云って、それを大きい声で私に朗読してくれた。激しい飛び散るようなその詩
林芙美子 / 新版 放浪記
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人間の悩みを原料として、いつかそれを見事に再生産なさる
岡本かの子 / 河明り
(数学者)博士は私を呼ぶ時、必ずこう言った。 「ちょっとすまないが、君……」 たとえオーブントースターのつまみを三分半に合わせてもらいたいだけの時でさえ、ちょっとすまないが、の一言を付け加えるのを忘れなかった。ギリギリッと私がつまみを回すと、首をのばし、トーストが焼き上がるまでオーブンの中を覗き込んでいた。まるで私の示した証明が、一つの真理に向かって進んでゆく様を見届けようとするかのように、そしてその真理がピュタゴラスの定理と同等の価値を持つとでもいうかのように、トーストに見惚れていた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
朴訥にして土のごとき農夫ら
火野 葦平 / 土と兵隊・麦と兵隊 amazon
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(ビリー・ワイルダー監督、お熱い夜をあなたに)画面の層が厚く、一つ一つのショットが、すべて映画の〔本道〕にのっている。いまどきの、大きな画面がやたらにゆれたり、クローズ・アップの濫用によって見物をやたらに混乱させる生理的な不快感がまったくないので、二時間半の長尺がいささかも疲れぬ。ユーモアとペイソスと、それよりも大きな主題が丹念に、流麗に積重ねられた一齣一齣から生れ、波紋のようなひろがりを見せて来る
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
梶井基次郎 / 城のある町にて
特別おもしろくもないTVを見ながら
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
(舞台のポップアップ)ガチャ、と音がして、持ち上げたポップアップはステージの床の一部になる。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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