スヤスヤ眠っている母の顔を何の気もなく見ますと、口を少し開 いて、頬が真赤で、額が瀬戸物のように真白く透きとおっていて、不思議なくらい若く見えました。
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:52% 作品を確認(青空文庫)
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寝顔
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前後の文章を含んだ引用
......したこの電気を捻 って、読みさしたままの書物の下になっている腕時計を見ますと、一時に五分過ていました。……それからお小用 に行こうと思って起上りがけに、こっちを向いてスヤスヤ眠っている母の顔を何の気もなく見ますと、口を少し開 いて、頬が真赤で、額が瀬戸物のように真白く透きとおっていて、不思議なくらい若く見えました。恰度 、家に来る大きい生徒位にしか見えませんでした。それから下に降りて用を足して、六畳と八畳の電燈をつけて見ましたが、何も変った事はありません。最前 、ゴトーンとい......
単語の意味
頬(ほお・ほほ)
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
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寝顔の表現・描写・類語(顔のカテゴリ)の一覧 ランダム5
上掛けのカバーに涎の染みをひろげて眠りこけている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
死に顔みたいにきれいな寝顔
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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「顔」カテゴリからランダム5
顔は折り畳んだような深い皺で刻まれ
火野 葦平 / 麦と兵隊 amazon
顔は奇態に細長く、なまっ白く、 冬瓜 のうらなり公とでも呼びたい風采であった。
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
夏目漱石 / 吾輩は猫である
顔付きはまんまるで、田舎道のお地蔵さんに眉墨をひき口紅をつけさせたよう
井上 ひさし / イサムよりよろしく amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
さっき 半端 に眠ってしまった私は、眠れずに起きて
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
寝床のなかに、実をとったあとの莢(さや)のように、兵太のからだが長くのびている
和田伝 / 沃土「和田伝全集 第2巻」に収録 amazon
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