オハギは反世界の食品である。中にあるはずのアンコが外側の皮になり、本来は皮になるべきご飯がアンコのように中に収まる。大変なデザインをしたものである。オハギは秋。パラダイムの大転換があったのかもしれない。それまでアンコを内に含んで、草餅や大福のように、つつがなく膨張してきたこの宇宙が、夏の終り、ついに臨界点に達する。宇宙は収縮に転ずる。時間が逆行をはじめる。アンコが外側に出てくる。ご飯が内側に内側に包み込まれる。

北海道産はくちょう米と特選えりも小豆。厳選素材の絶妙なコンビネーション。

あずきの甘みと米の甘みと砂糖の甘み。まさに日本の甘み。

手作りのおはぎで舌鼓を打つ

程よい粒感と深い甘み、時間がたっても新鮮なモチモチ感

全般に小ぶりで、大きさは小指ほどにもないくらい

口に入れるとほろっと崩れ、まろやかに甘みが広がり、すっと溶けていく。抹茶がほしくなる。

香ばしい粟と、ほどよい小豆餡のコンビネーションは何ともいえぬ。

名水で作ったかき氷

春の息吹が感じられる、なつかしい草もち