別にこれと云う特徴もないが頭蓋骨 だけはすこぶる大きい。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:82% 作品を確認(青空文庫)
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顔の大きさ・小ささ
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......う。 見ると年頃は十七八、雪江さんと追 っつ、返 っつの書生である。大きな頭を地 の隙 いて見えるほど刈り込んで団子 っ鼻 を顔の真中にかためて、座敷の隅の方に控 えている。別にこれと云う特徴もないが頭蓋骨 だけはすこぶる大きい。青坊主に刈ってさえ、ああ大きく見えるのだから、主人のように長く延ばしたら定めし人目を惹 く事だろう。こんな顔にかぎって学問はあまり出来ない者だとは、かねてより主人......
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「まち子姐さん、眉毛を描けへんほうが、俺はきれいと思うなァ」 「そやけど、のっぺらぼうの、お化けみたいやて言わはる人もいてるし」
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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