また笑いの波が起こった。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:73% 作品を確認(amazon)
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笑い声
雑談・世間話・とりとめのない会話
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......ってくるスープの匂い。和菓子屋に並んで名物のまんじゅうを買う人々。笑いさざめく女子校の生徒たちのいつもの制服の一群が、ふしぎにゆっくりとした速度で横切っていく。また笑いの波が起こった。その子らとすれ違うときちょっと緊張する男子高校生たち。平然としている子もいる。きっともてるんだろう、いい顔だちをしている。完璧な化粧をした眠そうなOL。手ぶらだ......
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笑い声の表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
キャーッと笑う声が、まるで若い娘たちのようだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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雑談・世間話・とりとめのない会話の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
あたしたちはしゃべって、しゃべって、相手のおしゃべりに耳を傾けて、相槌をうったり、頭を横にふったり、たまに黙って考え込んだりしながら生きている。コンビニの前に座り込みながら、駅の構内にたむろしながら、横断歩道を渡りながら、しゃべって、聞いて、頷いて、首を傾げている。そんな言葉に濡れるのなら文句はない。むし暑い夕方、俄雨に出会うようなものだ。気持ちいい。気持ちよくないのは、型通りの挨拶とか、教師の小言とか、もっと偉い人の説教とか、テレビの騒ぎとかだ。それはつるんとしていて突起がなく、いつだってしゅるしゅるとあたしたちの上を滑っていく。《…略…》言葉には突起がほしい。衣服や動物の毛にくっついて運ばれるちゃっかりものの種子のように、滑らないでくっついてきてほしい。あたしたちを無理やり押し流すんじゃなくて、あたしたちの内にちゃんと留まっていく突起のある言葉が、ほしいのだ。《…略…》くだらないと笑って捨てられそうな言葉の数々をあたしは懸命に紡いで、誰かに手渡す。受け取ってくれるやつは、たくさんじゃないけど、いるのだ。 突起がだいじ。しゅるしゅる滑るんじゃなくて、いがいがしてひっかかる、誰かにくっついていくための突起がだいじ……上手く言えないけど、そう思う。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
長談議をしている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
宮本百合子 / 伸子
隣のおばさんと世にも明るい調子で世間話をしている。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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「喜び」カテゴリからランダム5
そうしたら不思議なことに、胸がすっきりしていた。 それはなくなると、まるでなかったことのように思えた。どういうふうに圧迫されていたのか、もう思い出せなかった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
「声・口調」カテゴリからランダム5
鳥が餌をついばむような調子で質問を続ける
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
変な笑い顔
梶井基次郎 / のんきな患者
顔の上には笑いの跡がのこっていた。
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
笑顔をつくってへりくだってみせる。
林芙美子 / 新版 放浪記
奇妙に顔をゆがめて笑っている
太宰治 / 人間失格
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