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窓から射す光線が薄いので、湯槽の中は昏れかけたように暗い。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:1% 作品を確認(amazon)
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......ものを横眼で見ながら、雨の中を外に出た。傘の骨がまた一本はずれてぶらぶらしていた。 昼間の男湯には客が少かった。湯につかっていると、幾分か頭がはっきりしてきた。窓から射す光線が薄いので、湯槽の中は昏れかけたように暗い。 俺は、民子のところへ出かけようかと考えたが、もう四時に近いから多分店に出勤して留守だろうと気づき、あとで店に電話しようと思い直した。久しぶりに女に会いに行くの......
単語の意味
光線(こうせん)
暮れる(くれる)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
暮れる・・・1.太陽が沈んで外が暗くなる。⇔明ける。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
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秋の正午に近い光りが、室 中一パイに籠 った葉巻の煙を青白く透かして、色々な品物の一つ一つにハッキリした反射を作っている
夢野久作 / ドグラ・マグラ
掃除の行きとどいた朝の郵便局の光線は、海の底のように静かで、平和であった。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
南側のガラス戸からさしこんだ陽が、座敷の半分まではいっていた。その位置に床がのべてあった。早春の明かるい陽に、床は清潔に輝いてみえた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
西日は、もう畳三分の一ぐらいのところまで、眩 く躍りこんでいる。
宮本百合子 / 伸子
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
家財道具が圧倒的に不足しているせいで、部屋はがらんとして生活感を欠いていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
自家発電に頼っている宿の夜が、黄ばんだ感じに暗い
高井 有一 / 北の河 amazon
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昼すぎに雪はやんだ。降りはじめた時と同じような唐突なやみ方だった。ぶ厚い雲が粘土のようにところどころでちぎれ、そこから差し込む陽光が壮大な光の柱となって草原のあちこちを移動した。素晴しい眺めだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
ブラインドの細いたくさんの隙間から、明るい陽が縞のように顔の上に落ちる
原田 康子 / 挽歌 amazon
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