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(忘れられない男)厳格清澄なかの女の母性の中核の外囲に、匂 うように、滲 むように、傷むように、規矩男の俤 はかの女の裡 に居た。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:100% 作品を確認(青空文庫)
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忘れられない・心に強く残る
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前後の文章を含んだ引用
......の絵を買ってかえりました。 匂 うように、滲 むように、傷むように、規矩男の俤 はかの女の裡 に居た。 今改めてかの女はかの女の中核へ規矩男の俤を連れ出してみようか――今やかの女のむす子を十分な成育へ送り届け、苦労も諸別もしつくしたかの女の母性は、むしろ和やかに......
春日規矩男
O・K夫人
かの女もこの手紙へ今さら返事を書こうとはしなかった。しかし規矩男。規矩男。訣れても忘れている規矩男ではなかった。厳格清澄なかの女の母性の中核の外囲に、単語の意味
清澄(せいちょう)
清澄・・・清らかな澄みきっているさま。
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忘れられない・心に強く残るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
その種の思い出に限って執念深く彼女の心にへばり付こうとする
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
もうずいぶん前のことだが、記憶は鮮明だ。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
目の奥にいつまでも残った。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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(昔の男に電話をかける)いつかかけてしまうかもしれないと恐れ続けてきた電話を、八年たった今日かける。 最後の数字を押す。指先で過去に触れる。十和子の過去のすべてである男に触れる。呼び出し音が鳴っている。一回、二回……。鳴っている、黒崎の身体のすぐそばで。三回……、四回、……五回。胸が締めつけられる。今にも電話をつかもうとする黒崎の手が見える。指の長い滑らかな手。そのとき急に、十和子の腹の奥底から目の 眩むようなものが 迫り上がってくる。光が真っ白に弾けて、手のなかの電話機が生き物のようにうごめく。怖い。どうしてだろう、黒崎俊一が怖い!
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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