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森閑と眠りこけている遊廓
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:85% 作品を確認(青空文庫)
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閑散・人気(ひとけ)がない
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前後の文章を含んだ引用
......乱れている。花はいたって幸福だ。電車通りのムサシノ館はカリガリ博士。久しく活動もみないので、みたいなと思う。街を歩きながらうとうととした気持ちなり。平和な気配。森閑と眠りこけている遊廓のなかを通ってみる。どの家の軒にも造花の桜が咲いている。
裏町の黄色い空に のこぎりの目立ての音がしている 売春の町にほのめく桜 二月の桜 水族館の水に浮く金魚色の女の
......単語の意味
森閑・深閑(しんかん)
森閑・深閑・・・物音が何一つもなく、静まり返ってるさま。「森」は「静まりかえるさま」をあらわす字。「閑」は訓読みで「しず(か)」「のど(か)」とも読める。
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首筋に触れたとき、体温は感じられなかった。露出した遺体の肌は一時間程度で冷たくなる。だが、脇の下に入れた手は、かすかに 温もりを感じた。絶命してから一時間以上、数時間以内だろう。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
(死人の顔)なだらかな傾斜をもっていた荒井幸夫の顎は、色を変え、うすっぺらになり、そこには既に筋肉の力が働いていないことを示していた。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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黒山のような人だかり。
林芙美子 / 新版 放浪記
せきとめられた人の流れが、港内の泡のようにゆっくりと動く
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
店内はむせ返るようであった。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
離れはひっそりとし、人の気配は伝わってこなかった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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