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こうして書きだしたら、ぞくぞくとおいしいものが頭に、というより舌の奥にうかんできた。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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思い起こす・記憶をたどる
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前後の文章を含んだ引用
......リット買ってきたんでしょ」とあてるくらい、揚げあがるのを待つ数分の間に、油の匂いがコートや髪の毛にしみついた。このポムフリットも焼き栗同様、冬のたべものだった。こうして書きだしたら、ぞくぞくとおいしいものが頭に、というより舌の奥にうかんできた。リヨンの街でたべたケネル・ブロンシェ、これは、白身の魚をすりつぶした西洋のハンペンで、もちろんパリでも食べるが、パリではこのハンペンは、ソーセージのような形のま......
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思い起こす・記憶をたどるの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(会えなくなった友との思い出に)シンイチの目には涙が盛り上がり、それは心のレンズのようにスタンとの思い出を拡大して彼自身に反芻させた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
天吾は息を止め、こめかみに指を当てて記憶をより深いところまでのぞき込もうとした。その今にも切れてしまいそうな意識の細い糸をたどっていった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
記憶を探る。ここに来る前になにをしていたのか、なんとか思い出そうとする。するとやがて、その端っこに指が触れる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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(ぼろぼろになるまで使い込んだ料理の本は)小さい頃愛していた絵本のように、グラビアの色彩ごとページが頭に浮かんでくる。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
民さんを思うために神の怒りに触れて即座に打殺さるる様なことがあるとても僕には民さんを思わずに居られない。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
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