山の凍てついた空気のなかを暗 をわけて歩き出した。身体はすこしも温かくもならなかった。
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:70% 作品を確認(青空文庫)
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寒い・冷気・凍える
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前後の文章を含んだ引用
......ればならないのだった。あたりがとっぷり暮れ、私がやっとそこを立ち上がったとき、私はあたりにまだ光があったときとはまったく異った感情で私自身を艤装 していた。 私は山の凍てついた空気のなかを暗 をわけて歩き出した。身体はすこしも温かくもならなかった。ときどきそれでも私の頬を軽くなでてゆく空気が感じられた。はじめ私はそれを発熱のためか、それとも極端な寒さのなかで起る身体の変調かと思っていた。しかし歩いてゆくう......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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