ふたを開けると、ご飯の上におかずが満載

大き目のフグが贅沢に２枚のっており、山の幸と一緒に旬の風味を生かして炊き上げられている

本当に素朴で純粋な味付けの五目釜ご飯

（五目釜飯）大地の恵みを堪能する

一人用の小釜の中にはさまざまな具が上り、湯気とともに飯を食べる温度感は、冷えた弁当にない生命力があり、サラリーマンに午後の力を与える。

（いなり寿司）甘辛い油揚げの中にいっぱいつまった飯、じとじと汁がたれそうなかんぴょうの帯。

口へ入れたとき、種と飯とが渾然一体となっている

パエリァ・ヴァレンシアーナは、粗末な労働者専用の食堂でももちろんメニューにのっている、スペイン人のだれもがたべる料理なのだ。

インドネシアのご飯は日本と違ってぽろぽろのお米だから、箸の上に乗せて口に運ぶにはいささか難儀する

飯の上にしぐれ煮をたっぷりと載せやかんの湯を注ぐ。白飯の上で湯が薄茶色に滲む。ざーっと音を立てて飯をかき込む。湯にははまぐりの煮汁が沁みこんでジワリと舌に絡まり、口中に海の香りが押し寄せる。