四国まで一本筋の航路
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:23% 作品を確認(青空文庫)
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海
船・ボート
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前後の文章を含んだ引用
......に吹かれていて、雪の降る日の柳のようにいじらしく見えた。 (十二月×日)
風が鳴る白い空だ! 冬のステキに冷たい海だ 狂人だってキリキリ舞いをして 目のさめそうな大海原だ 四国まで一本筋の航路だ。 毛布が二十銭お菓子が十銭 三等客室はくたばりかけたどじょう鍋 のように ものすごいフットウだ。 しぶきだ雨のようなしぶきだ みはるかす白い空を眺め 十一銭在中の財布を握
......ここに意味を表示
海の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
海水は汚れてどろどろ、葬式の匂いがする。
林芙美子 / 新版 放浪記
海は一般的な常識を超越するほど、いろいろなものを内包している
景山 民夫 / 遠い海から来たCOO amazon
たったいま地上に誕生したかのようにみずみずしくきらびやかに躍動する海
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
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船・ボートの表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
犇々(ひしひし)と上げくる秋の汐(しお)が、廂(ひさし)のない屋根舟を木の葉のように軽くあおる
長与 善郎 / 青銅の基督 amazon
川神丸とか雷王丸とか、船名だけは 大袈裟 な、そのくせ箱舟のように 脆い船体を幾重もの塗料で 騙しあげたポンポン船は、船頭たちの貧しさを巧みに代弁していた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
神戸の海の、そのちょうど水平線のあたりに、一隻 の船が停まっていた。赤と黄色の 灯 は、 空漠 たる闇の中でひどくひそやかに静止していた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
錨が、錨穴のところに大きな黒い鉄いろの蟹のようにとりつく
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
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汽船はゼンマイ仕掛のおもちゃのそれのようだった。
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
市電が通り過ぎていく。その振動は信雄の体にも伝わってくる。信雄は父の膝に丸まって、だんだん消えていく振動の余韻を追った。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
ペンキを何重にも塗り固めたキハ12の運転台
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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